2020-10-30 涙 涙で滲んだその頬は、淡いピンクと淡いオレンジにに光り、優しさに溢れていた。 涙で滲んだその唇は、儚い赤色で希望に溢れていた。 その涙の色は、薄い薄いブルーで透明の深い色を放っていた。寂しい色では無く、きっと人を暖かくする色なんだ。 大きくて広い海が、光りを浴びて輝くように。 そうなんだ、涙が溢れたその顔は、必ず明日を見つめている。 涙を拭いその顔に、もう涙は無い。 だからまた歩き出す、その一歩、優しい笑顔で。 武井 こらむ