武井こらむ@言葉はアート

文章を色で表したい、そして文章を絵画にしたい。

黄金色

鞄一つで旅に出た。

 

乗り込んだ列車の窓から見えた景色は、どこまでも続く黄金色。ずっと、ずっと続く輝く色。

 

その黄金色を見ていると、少し切なくなる。何故だろう・・。

 

考えは、空に浮かんでは消えて無くなる雲のように、後から後から形を変えてやって来る。そして陽が沈む頃、その色は、消えて無くなり、考えは、闇になる。


そう色々考えるのは、やめておこう。

 

夜になりまた朝が来れば、自分の瞳の奥にだけ、黄金色が見えてくる。その切なさも消えて。

 

武井 こらむ