武井こらむ@言葉はアート

文章を色で表したい、そして文章を絵画にしたい。

パスタを茹でよう

パスタを茹でよう、グラグラと沸いたお湯に黄色のパスタを。勿論その前に、グラグラと沸騰したお湯中にピンク色の塩を入れて。青色の蒸気が立ち昇り、出来上がりを教えてくれるお湯の音を聴いた後、トングでフライパンの中に作っておいた、オレンジ色のソースにパスタを入れ混ぜ合わせたら、出来上がり。お皿は・・白で良いかな・・パスタとソースが目立つように。

 

武井 こらむ

全ての水

それは、雨が色を纏《まと》っている、黄色だったり、黄緑色だったり、窓から見た雨は、少し大きい粒。
悲しい時に瞳から出る涙の色は、透き通ったブルー、嬉しい時に出る涙の色は、暖かい透き通ったピンク色。
全ての水に色が隠れている。そして全ての水は色となって教えてくれる。

 

武井 こらむ

コーヒーの色

深い青色のコーヒーは湯気を立て、ゆっくりとテーブルに置かれた。あれこれ想像している間にきっと、その湯気は、あっという間に消えて無くなるだろう。少し冷めたコーヒーを見るとさらに深い青色になっていた。そしてコーヒーを口にし、広がった世界は薄い橙色で、味は渋い茶色を表していた。明日はまた違う色だろう・・。
私に見えるコーヒーの色。

 

武井 こらむ

 

虹色

老人がくれたその本は、虹色だった。それを初めて手にした時、心が暖かくなった。ページをめくると、弾ける淡い緑の光りが体に流れていく。この本は、人を穏やかにさせ、そして人を笑顔にしてくれる。
そうなんだ、人は常に何かを感じる心が重要で、そしてそれがとても大事。

 

武井 こらむ

ふわふわ浮かぶ

オレンジ色の声のする方へ、駆け寄ってみた。そこにはもう、誰も何も無くて・・。ただ、透き通った色のブルーのシャボン玉が、ゆっくりとふわふわ浮かんでいるだけだった。そこに佇むボクは、ゆっくり目を閉じて、大きく息を吸った。そしてもう一度、ゆっくりと目を開けた、そこに見えたものは・・。

 

武井 こらむ

何処までも

青い光りが照らす、長い長い線路。何処までも何処までもずっと続く長い長い線路。線路の色が変わる頃、少しだけ太陽が顔をだす、その時また線路の色が変わる。その色は、あなたにしかわからない。あなただけの色。

 

武井 こらむ

 

 #Twitter小説 #ショートショート